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ブランデーの種類

 

ブランデーは、果実から造った蒸留酒で、アルコール度数は40~50度です。原料には、最も一般的なのはブドウ果汁で、他にブドウのワイン絞りかす(マール、グラッパ)、リンゴ(カルバドス、アップルジャック)、サクランボ(キルシュ)、その他様々な果実も使われます。ブランデーには、ウイスキーと同じように樽熟成した琥珀色のものと、樽熟成しない透明なものがあります。コニャックとアルマニャックは、フランスの特定産地で造られた高級ウイスキーで、熟成年数によりVSOP、NAPOLEON、XOなどの符号が表示されます。

コニャック・アルマニャック以外のフランス産ブランデーは「フレンチブランデー」と総称されます。フレンチブランデーの「フィーヌ(オー・ド・ヴィー・ド・ヴァン)」は、AOC産地(よいワインができると認められた産地)で造られたワインのうちで、AOC基準に達していないワインや、樽の底に残ったワインなどから造られたブランデーです。フレンチブランデーの品質は、コニャックやアルマニャックには劣りますが、コニャック用原酒をブレンドするなどして、コニャック等に近い品質を目指しています。

 

 

葡萄を主原料とするブランデー

 

コニャック Cognac

コニャック (Cognac) とは、フランスのコニャック市周辺で産出されるブランデーであり、原料葡萄には主にユニブランが用いられる。伝統的な銅製のポットスチルを用いた単式蒸留を2回行って得られたアルコール度数70%程度の精留分を、フランス国内産のオークの樽で2年以上熟成し、水で度数40%に希釈して製品とする。色付けに少量のカラメルを添加することもある。品質がよいことで知られ、同国のアルマニャックとともに高級ブランデーとされる。

アルマニャック Armagnac

「アルマニャック」の地名はクロヴィスに仕え、ガスコーニュに領地を与えられた騎士エレマン(Herreman)の名に由来するとされている。14世紀、フランシスコ会の修道士でオーズとサン・モンの修道院長を務めたヴィタル・デュフールはアルマニャックを健康維持のための薬であるとして40の効能を挙げた。

15世紀以降、アルマニャックはこの地方の商取引における重要な産品の1つとなった。1936年よりアルマニャックは原産地呼称統制法(AOC)によって保護、管理されている。若いアルマニャックにブドウジュースを加えたフロック・ド・ガスコーニュも1990年にAOC認定された。白とロゼがあり、アペリティフとして人気がある。

バスクびんと呼ばれる、首が長く、平べったい丸型のびんに入っているのがアルマニャックの特徴ので、お酒のタイプとしては、蒸留が1回だけなので、かなりの成分がブランデーに含まれ、コニャックよりも香りが強く、味が重たくなっています。

 

葡萄以外を主原料とするブランデー

 

【ワインの絞り粕】

・マール Marc  ・グラッパ Grappa  ・ポマス Po-mace

ワインの絞りかす(ブドウの皮など)を発酵させて造ったブランデーは、フランス産はマール(オー・ド・ヴィー・ド・マール Eau-de-Vie de Marc、Marc=絞りかす)、イタリア産はグラッパ(バッサーノ・デル・グラッパ村で造られたことに由来)、スペイン産はオルーホ(ORUJO)、ギリシア産はチプロ(TSIPOURO)と呼ばれます。マールには、ブルゴーニュ、シャンパーニュ、アルザスの三大産地があります。使われるブドウ品種は、赤・白・ロゼなど様々ですが、いずれも蒸留すると透明になります。樽熟成しないものは、透明なままで果実本来の香りが活きており、樽熟成したものは、褐色で芳香豊かです。マールは樽熟成するものが多く、グラッパは樽熟成しないものが多いようです。

【リンゴ】

・カルヴァドス Calvados  ・シードル Cidre  ・アップルジャック Apple Jack

リンゴから作られるブランデーのうち、フランスのカルヴァドス地域(ペイ・ドージュ、ドンフロンテ、それら以外のカルヴァドス地域)で造られ、4年以上樽熟成したブランデーのみをとくに「カルヴァドス」と呼び、それ以外のリンゴブランデーは、フランス語では「オー・ド・ヴィー・ド・シードル」、英語では「アップルジャック」などと呼ばれます。カルヴァドスのうち、カルヴァドス地方のドンフロンテ地区で作られるものには、蒸留前の原料ワインには、梨ワインを30%以上含まなければならない、という規定があります。

【さくらんぼ】

キルシュワッサー Kirschwasser

さくらんぼ(チェリー)を発酵、蒸留してつくるブランデーで、これは、糖分の高い野性種のブラックチェリーを原料として、種までつぶして水を加えて発酵させます。発酵が終了すると、小さなポット・スチルで2回程蒸留し、陶製またはホーロー引きのタンクで貯蔵します。樽に貯蔵しないため無色透明なのが特色です。
フランスでもさくらんぼからブランデーがつくられ、キルシュ(Kirsch)という名前が政令で保護されています。

【その他の果物】

・フルーツブランデー Fruit Brandy

他にもラズベリー(同フランボワーズ)、梨(ポワール、ビルネ、ピルス)、あんず(アプリコット、アルビコッケ)、黄色すもも(ミラベル)、紫すもも(ツヴェチュゲンヴァッサー)、パイナップル(アナナス)、えぞいちご(ランポーニ)、ブルーベリーなどを原料としたブランデーがあり、フルーツブランデーと総称されます。
果実を発酵・蒸留して造ったブランデーでも、果汁や糖分が添加してあるものは、名前に「ブランデー」とついていても、分類上はリキュールになります。

 

 

 

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